今回は空き家問題についてお話します。
以前、社長が空き家問題についての記事を投稿していたとおり、この問題は日々深刻化しています。
そんな中、日本全国の空き家の調査から情報提供までを行う空き家活用株式会社と東京都世田谷区は、2021年10月20日より世田谷区における所有者、活用等希望者及び登録事業者をマッチングするシステムに関する協定を締結したというニュースがありました。
このマッチングシステムは、世田谷区内の空き家の活用等を促進することで、空き家の発生抑制並びに管理不全な状態を予防及び解消するためのものであり、世田谷区としても空き家活用株式会社としても初めての試みだそうです。
空き家活用株式会社は、空き家所有者と事業者をつなぐ取り組みを2018年からスタートしているようですが、今回、空き家数が日本で一番多いと言われている世田谷区と協定を締結したことは多くの空き家問題を解決する大きな一歩といえるのではないでしょうか。
また、このマッチングシステムはインターネットの強みを生かして、空き家所有者が世田谷区に住んでいなくても、また海外在住であったとしても、世田谷区のサポートのもと、事業者が空き家所有者へ提案する、空き家所有者が事業者へ提案するといったことができるようになるものだそうです。
このマッチングシステムの広がりによって空き家の所有者と私たち不動産業者がつながれば、放置されている不動産の本来の価値を活かし、必要としているたくさんの方々に紹介できるのではないかと考えています。
空き家問題は決して他人事ではありません。
空き家になってしまうきっかけは、親が亡くなり相続によって家を引き継いだ場合だったり、老人ホームなどの施設に入居した場合など様々です。
ですので、こういったマッチングシステムなどを活用することで、問題を先送りにしないことが今後の空き家問題の解決において重要な要素になっていくでしょう。
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