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 A. 住宅ローンは『いくら借りれるか』ではなく『月々いくらなら無理なく住宅に支払えるか』を重視しましょう。

 ​住宅ローンを借りる際に注目されがちな『借入可能額』

​ 住宅ローンの相談を受ける際に「この条件だといくらなら借りれますか?」といった質問をされることがあります。確かに『概ね年収の6~7倍』や『金融機関の審査基準が返済比率30%~35%』という目安があるため答えることは可能ですが、重要なのは借入額よりも月々いくら支払うかだと考えています。なぜなら、そもそも借りる人によって家族構成や生活にかかる費用等の条件が全く異なるからです。

​資金計画を立てる際に確認すること

​①月々の返済可能額

​ ご自身で資金計画をする際には、はじめに現在の支出及び将来増えるであろう支出を考えて、いくらなら無理なく月々支払えるかという『月々の返済可能額』を決める必要があります。今の家よりも住宅の質が高くなるから現在の家賃よりいくらか負担を増やしても良いのか、子供の教育費のために月々貯蓄をする必要があるから極力現在の家賃より負担を増やさず住宅ローンを組むのか等、人によって条件は様々なので一度ご自身でも整理してみましょう。

​②金利の種類3タイプ

​ 1.全期間固定金利型

​ 返済期間の最初から最後まで金利や返済額が一定のタイプです。将来急激に金利が上がったとしても影響を受けないため、資金計画が立てやすいです。一方、借入時の金利は3つのタイプでは最も高く、将来的に市場金利が下がった場合でも返済額は下がりません。金利上昇で返済額が増えるリスクを、事前に金利を上乗せして抑える保険のようなイメージでもあります。

​ 2.変動型

​ 住宅金融支援機構による最新の調査では、住宅ローンを利用している人のうち、この変動金利を選択している方が約半数となっています。人気の理由としては3つのタイプの中では一般的に金利が一番低く設定されており、低金利が続いている現在は返済額を最も安く抑えられる点が挙げられます。一方、金利上昇の可能性は返済期間中ずっと存在し、場合によっては返済が苦しくなるリスクがあります。

​ 3.固定期間選択型

​ 一定期間ごとに固定金利が適用されるプランです。適用期間は商品によって異なり『当初3年間』や『当初10年間』のように選択して、期間終了後に再度プランの見直しをすることが出来ます。全期間固定金利型と変動型の良いところを組み合わせたプランにはなりますが、安定という意味では全期間固定金利よりは安定せず期間が終了するときの金利が高いと全期間固定金利型の方が得になることがあります。

​③返済期間

​ 近年、返済期間が最長40年という商品を用意した金融機関もあり、返済期間の選択の幅がさらに広がりました。返済期間は月々の返済額を大きく左右するため、よく検討する必要のある項目の一つです。また、多くの金融機関では、住宅ローンの完済時年齢を75歳~80歳にしているケースも多く、40代を過ぎても35年ローンを組むことは可能ですが、定年退職後は金銭的な不安も多く、金融機関側からも退職後の返済計画の提出を求めてくることから、理想は定年退職前に住宅ローンを完済したいところです。そのため現在の年齢と定年退職時の年齢を加味して、返済期間を考える必要もあります。

​④住宅資金

​ 住宅資金は頭金とも言われ、現在の貯蓄から頭金として住宅資金に充てる金額も明確にしておく必要があります。万が一の事故や急な出費、将来の教育費用なども考えて手元に残す現金も大切なので、無理のない金額を充てるようにしましょう。頭金0円で購入する方もいます。詳しくはこちら

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